マフィンとパウンドケーキの違い

コラム
マフィン型でプレーンタイプを。
型を使ってマフィンを焼きたい マフィンてベーシックなお菓子ですよね。 そういえばわたし、高校生の頃に家庭部というお菓子作ったりする部活に入っていたのですが(いま思い出した)、そこで初めて作ったのが紙のカップで作るマフィンでした。 まあその...

こちらの記事でふと疑問に思ったのですが、
パウンドケーキとマフィン。

材料も作り方も似ているのですが、違いはあるのでしょうか。

明確な違い

よく似た材料で作られる2点において、最も明確な違いといえばベーキングパウダーを使うか使わないかです。

レシピにもよりますが、基本的にはマフィンはベーキングパウダー(膨張剤)の力で膨らませます。

ではパウンドケーキは?

そもそもパウンドケーキとは

  • 小麦粉
  • 砂糖
  • バター

これら4つの材料を1poundずつ使って作られるバターケーキのことですね。

フランス語ではカトルカール(quatre-quarts)……えーちょっとiPhoneの予測変換で出てビックリしましたが、それくらいベーシックな単語なのでしょうか。

4分の1が4つという意味だそうで、英語と同じですね。

なのでベーキングパウダーは使いません。

ではパウンドケーキはなぜ膨らむのか?

製法により違いがありますが、細かい空気を含むバターの性質により膨らむようです。
このバターの性質をクリーミング性といいます。
スポンジケーキみたいに卵に空気を含ませる方がメジャーな感じがしますが、バターでも膨らむんですね。

で、混ぜる順番によってもまた出来上がりに差があるみたいです。
メジャーな手法と、それの対比が以下。

シュガーバッター法

バターに砂糖をすり混ぜて空気を含ませていく方法。
よくパウンドケーキの作り方に出てくる手法。
あとから卵を混ぜるので、分離が起こりやすい。

フラワーバッター法

こちらはバターに粉を混ぜていく方法。
空気を含ませるのは同じだけど、そこから卵を入れていくので粉が水分を吸って分離しづらいらしい。
油脂が少なくても作れるので安価に作りたいときにも使われる手法らしい。
初心者にはこちらのほうが作りやすそうですが……?

今思えば、ホットケーキミックスでパウンドケーキを作るときはバターをホイップする必要はなかったんですね。
HMだけで充分膨らみますよね。

溶かしバターで作ることができるのも納得。
ベーキングパウダーで膨らむタイプなので失敗も少なさそうです。

逆にベーキングパウダーを使わないで作るときは、しっかり空気を含ませなければならないので、恐らく初心者でも失敗しないようにハンドミキサーを使っているレシピが主流なんですね。

今回の件は目からウロコ。
調べてみてよかった。

結論

マフィンはベーキングパウダー、
パウンドケーキはバターの性質を利用して作られたもの。

もちろん見た目にも違いますが、作り方が違うのが特徴的ですね。
今度作ってみよーっと。

 

余談

別件ですが、ベーキングパウダーでパウンドケーキを焼いてみました。
よければこちらもぜひ。

ベーキングパウダーでパウンドケーキを焼いてみた
パウンドケーキをラクして作りたい。正攻法ではハンドミキサーを使わねばならず面倒なので、今回はバターではなくベーキングパウダーの力を借りることにしたのだった。その結果とは。

 

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